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【薬院】小児歯科が教える親知らずの基礎知識・抜歯の時期
親知らずの基本的な特徴や発育過程・抜歯の時期について薬院の小児歯科が解説します!
薬院で、小児歯科をはじめ様々な歯科治療を提供している浄水通りこが歯科・矯正歯科です。こちらでは、親知らずの基礎知識・抜歯の時期についてお伝えします。
親知らずは、一般的に20歳前後から生えてくる第三大臼歯のことを指します。しかし、実際にはもっと早い段階から形成が始まっています。
まずは、親知らずの基本的な特徴や発育過程について、詳しく見ていきましょう。
【小児歯科が解説】親知らずの基礎知識
親知らずの特徴
- 口の一番奥に位置する歯で、通常は上下左右に4本ある
- 個人差が大きく、まったく生えない人もいる
親知らずの発育過程
- 5〜6歳ごろ:あごの骨の中で歯胚(歯のもと)が形成され始める
- 7〜9歳ごろ:歯胚が成長し、レントゲンで黒く写る軟らかい状態に
- 8〜10歳ごろ:歯の硬い部分が形成され、レントゲンで白くうつるように
- 12歳ごろ:第二大臼歯(12歳臼歯)が生えるころには、親知らずは下方に位置するように
- 17歳ごろ:歯根を含め、ほぼ完成形に
親知らずの状態を把握するには、定期的なレントゲン撮影が重要です。特に7歳から10歳ごろは、半年に1度程度のチェックが推奨されます。これにより、親知らずの有無や発育状態、方向性などを早期に確認できます。
親知らずは個人差が大きいため、すべての人に同じように生えてくるわけではありません。中には、まっすぐ生えずに斜めに傾いたり、歯肉の中に埋まったままになったりする場合もあります。このような状況が、後に様々な口腔内のトラブルにつながる可能性があるのです。
親知らずについて正しい知識を持ち、早期からその状態を把握することで、将来的な口腔内トラブルを予防したり、適切な対処法を選択したりできます。
【小児歯科が解説】親知らずの抜歯が必要な理由
親知らずは通常、10代後半から20代前半にかけて生えてくる第三大臼歯です。しかし、現代人の顎は小さくなっており、親知らずが正常に生えるスペースが不足していることが多いのです。そのため、親知らずの抜歯が必要となるケースが増えています。ここでは、親知らずの抜歯が必要となる主な理由を3つ挙げて説明します。
口腔内トラブルのリスク
親知らずは、以下のような口腔内トラブルを引き起こす可能性があります。
- 周囲の歯肉炎症
- 歯周病
- 虫歯
- 顎関節症
特に、半埋伏や水平埋伏の状態で生えてくる親知らずは、清掃が困難なため細菌が繁殖しやすく、上記のトラブルが発生しやすくなります。
歯列への影響
親知らずが生えてくることで、以下のような歯列への悪影響が懸念されます。
- 前歯の凸凹(叢生)
- 噛み合わせの悪化
- 隣接する歯の根の吸収
特に、すでに矯正治療を終えた方にとっては、せっかく整えた歯並びが崩れてしまう可能性があります。
将来的な健康への影響
親知らずを放置することで、長期的には以下のような健康上の問題につながる可能性があります。
- 慢性的な痛み
- 頭痛
- 顔面の腫れ
- 口臭
- 食事の際の不快感
これらの理由から、多くの歯科医師は予防的な親知らずの抜歯を推奨しています。ただし、抜歯の必要性や時期については、個々の状況に応じて歯科医師と相談のうえ、慎重に判断する必要があります。
年齢別の親知らず抜歯のメリットとデメリット
10代での抜歯
10代での抜歯のメリット
- 骨が柔らかい:10代は骨がまだ柔らかいため、抜歯がスムーズに行えます。これにより、手術時間が短縮され、患者さんの負担も軽減されます。
- 回復が早い:若い年齢ほど治癒力が高いため、抜歯後の回復が早くなります。腫れや痛みの期間も比較的短くて済むでしょう。
- 将来的なトラブル予防:早めに抜歯することで、親知らずが原因で起こる可能性のある様々な口腔内トラブルを未然に防ぐことができます。
10代での抜歯のデメリット
- 不必要な抜歯のリスク:まだ生えていない、あるいは生えかけの親知らずを抜歯するため、将来的に問題を起こさない可能性のある歯まで抜いてしまうおそれがあります。
- 精神的な負担:10代は精神的にまだ未成熟な面があり、抜歯という外科的処置に対する不安や恐怖が大きくなる可能性があります。
- 学業への影響:抜歯後の回復期間中は、学校を休んだり、部活動を控えたりする必要があるかもしれません。
このように、10代での親知らずの抜歯には様々な要素を考慮する必要があります。メリット・デメリットを十分に理解したうえで、歯科医師と相談しながら最適な時期を決めていくことが大切です。
20代での抜歯
20代での抜歯のメリット
20代は、親知らずを抜歯する最適な時期といえます。その理由として、回復力が高い・治癒力が優れている・体力が充実しているという点が挙げられます。
また、20代での抜歯には次のようなメリットがあります。
- 顎の骨に親知らずが定着する前に抜歯できる
- 炎症や痛みが出る前に予防的に対処できる
- 将来的な歯並びの乱れを防げる
20代での抜歯のデメリット
- 抜歯の必要がない場合もある
- 手術に対する不安や恐怖心
ただし、これらのデメリットは適切な診断と丁寧な説明によって軽減できます。20代で親知らずに問題がある場合、抜歯を検討することをおすすめします。特に以下のような症状がある場合は要注意です。
- 痛みがある:早めに歯科医院を受診
- 歯並びが乱れてきた:矯正治療も含めて相談
- 虫歯や歯周病のリスクが高い:予防的な抜歯を検討
20代のうちに親知らずの状態を確認し、必要であれば抜歯を検討することで、将来的な口腔トラブルを予防できます。
30代以降での抜歯
30代での抜歯のメリット
- 歯科治療の経験があることが多く、心理的な抵抗が少ない
- 口腔内の状態が安定しているため、術後の回復が予測しやすい
- 他の歯科治療と組み合わせて行える
30代での抜歯のデメリット
- 骨が硬くなっているため、抜歯の難易度が上がる
- 治癒力が若いころに比べて低下しているため、回復に時間がかかる
- 合併症のリスクが若いころより高くなる
30代以降で親知らずの抜歯を検討する場合は、以下の点に注意が必要です。
- 十分な術前診断:CTスキャンなどの詳細な検査を行い、神経や血管の位置を確認します。
- 慎重な手術計画:難易度に応じて、口腔外科専門医への紹介を検討します。
- 術後管理の徹底:感染予防や適切な痛み管理を行い、回復をサポートします。
- 生活への影響を考慮:仕事や家庭の状況に合わせて、適切な時期を選択します。
年齢が上がるにつれて抜歯の難易度は上がりますが、適切な対応と管理により、30代以降でも親知らずの抜歯が可能です。ただし、可能であれば若いうちに抜歯を検討することをおすすめします。また、妊娠・出産を考えている女性の方は、妊娠前に抜歯することをおすすめめします。妊娠中は薬の使用に制限があり、つわりなどで口腔ケアが難しくなる可能性があるためです。
親知らずの抜歯や検査も浄水通りこが歯科・矯正歯科にご相談ください!
小児歯科医が推奨する最適な抜歯時期は、7歳から10歳ごろです。この時期に抜歯することで、以下のメリットがあります。
- 歯胚がやわらかい状態での抜歯が可能
- 手術時間が短く、術後の痛みも軽度
- 将来的な歯列への影響を最小限に抑えられる
ただし、すべての子どもに早期抜歯が必要というわけではありません。親知らずの有無や向き、大きさなどを考慮し、個別に判断することが大切です。
薬院の浄水通りこが歯科・矯正歯科では、親知らずの治療や検査も対応いたします。まずは、お子さんの親知らずの状態を診させていただきますので、専用フォームからご予約ください。
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