歯周病治療~全身の健康を守るために始める一歩先の歯周ケア~
歯周病は、歯の表面に付着した細菌の塊(プラーク/歯垢)が原因で、歯を支える歯ぐきや骨が炎症を起こし、最終的には歯が抜け落ちてしまう病気です。むし歯と異なり、初期段階では強い痛みが出ることがほとんどありません。そのため、気づいたときには手遅れになっているケースも少なくないのが現状です。
当院では、歯周病を全身の健康を損なう重大なリスクとして捉え、精密な診断と身体への負担を抑えた高度な治療法を組み合わせ、お口の健康をサポートしています。
こんなお悩みはありませんか?
- ブラッシングの際、歯ぐきから血が出る
- 鏡で見ると、歯ぐきが赤く腫れている
- 朝起きたとき、口の中がネバネバして不快感がある
- ご家族や周囲から口臭を指摘された、または自分で気になる
- 以前より歯が長くなった(歯ぐきが下がった)気がする
- 歯が浮いたような感じがしたり、硬いものが噛みにくくなったりした
- 以前治療したむし歯の周りの歯ぐきがムズムズする
歯周病の進行段階と治療アプローチ
01
歯肉炎
炎症が歯ぐきに留まっている状態です。歯を支える骨(歯槽骨)への影響はまだありません。
治療法
専用器具(スケーラー)を用いたプラークや歯石の除去(スケーリング)を行います。正しいセルフケアを継続することで健康な状態に戻すことが可能です。
02
軽度〜中等度歯周病
歯と歯ぐきの隙間「歯周ポケット」が深くなり、細菌が骨を溶かし始めた状態です。
治療法
歯周ポケットの奥深くにこびりついた歯石を専用の器具で丁寧に取り除く「スケーリング・ルートプレーニング(SRP)」を実施。歯根の表面を滑らかに整え、汚れが再付着しにくい状態を作ります。
03
重度歯周病
歯を支える骨が半分以上失われ、歯がグラグラと動くようになった状態。放置すると自然に抜け落ちてしまう恐れがあります。
治療法
通常の清掃では届かない部位に対し、「フラップ手術」などの歯周外科手術を検討します。歯ぐきを切開して汚染組織を直接除去する治療法ですが、当院ではレーザー治療を用いることで、外科手術を回避できる可能性も追求しています。
外科手術によらない高度な治療:LANAP(ラナップ)
当院では、重度歯周病の治療において、メスを使わずに改善を目指す「LANAP(Laser Assisted New Attachment Procedure)」を導入しています。
LANAPとは?
Nd:YAGレーザー(ネオジウムヤグ)を使用し、特定の波長の光を当てることで、健康な組織への負担を最小限に抑え、歯周ポケット内の細菌や感染組織だけを選択的に除去する高度な治療法です。
LANAPのメリット
身体への負担が少ない:メスで歯ぐきを切る必要がないため、出血や術後の腫れ、痛みが大幅に軽減されます。
歯ぐきの温存:従来の外科手術に比べ、術後に歯ぐきが大きく下がってしまうリスクを抑えられます。
再生の促進:レーザーの特性により、歯周組織の再生を促す効果が期待できます。
放置は禁物。
歯周病と全身疾患の深い関係
近年の研究により、歯周病は口の中だけの問題ではなく、歯周病菌やその炎症物質が血管を通じて全身に回ることで、さまざまな疾患と密接に関わっていることが明らかになっています。ご家族やこれから生まれてくるお子様のためにも、歯周病のコントロールは極めて重要です。
糖尿病
歯周病は「糖尿病の第6の合併症」とも言われ、相互に悪化させ合う関係にあります。
心疾患・脳血管疾患
血管壁に炎症を起こし、動脈硬化や心筋梗塞、脳梗塞の原因となることがあります。
誤嚥性肺炎
口の中の細菌が肺に入ることで、高齢者の方に多い肺炎を引き起こす一因となります。
早産・低体重児出産
歯周病による炎症物質が子宮の収縮を促し、妊娠中の方に影響を及ぼす可能性があります。
良好な状態を維持するために。
定期的なメンテナンスの重要性
ご自身で行う「セルフケア」
毎日行う歯磨きの質を高めることが、歯周病予防では大切です。当院では、患者様のブラッシングのクセを把握し、できるだけ磨き残しがないように指導しています。お子様の仕上げ磨きのアドバイスも行っていますのでお気軽にご相談ください。
歯科医院で行う「プロケア」
セルフケアを毎日続けていても、少しずつ口腔内の汚れは溜まっていくもの。そんな落としきれない汚れは、プロの手によるクリーニングにお任せください。当院では担当の歯科衛生士が、お口の状態をチェックし、専用の機器を用いてバイオフィルム(細菌の膜)を破壊・除去。定期的なメンテナンスに通っていただくことで、歯周病の再発リスクを低減させることができるのです。
